無駄と考えるか？ゆとりと考えるか？

「家作りの価値観」久しぶりの更新ですねぇ～。

今日は、空間の表現と言うには少々おこがましいですが

ゆとりと、無駄についてお話しします。

こんな仕事をしていると、無駄の多い家を良く見かけます。

意味のない無駄な空間を造って、その出来た空間に

後付で理由をつけている建物。。。

「なに？これ！？」って、悲しくなる事が多々あります。

でも、決して無駄なスペースを造るな！といってるわけではなく

不必要な、意味の無い無駄な空間を作っても良い事など１つも無い

ということです。

私自身は、ゆとりと感じる無駄は大好きです。って言うか

ゆとりを感じさせる空間・無駄は造るべきだと思っています。

これは暮らしを向上させてくれるものだと考えているからです。

昔の人が「子は鎹（かすがい）」と言っていたのと同じように

実は「お前は間抜けだぁ～」も建築からきている言葉で

床の間・土間のような空間が抜けている家を現しているのです。

床の間や、土間はゆとりであり無駄ではありません。

そして、現在の住宅では床の間や土間を作る事が少なくなっている

かわりに、フリースペースやアウトリビング、中庭などを作り

ゆとり（間）を取るようになってきています。

当然、敷地条件や予算が絡むことですが、ほんの少しの「ゆとり」を

造る事は、「ステイタス」でもあり「心にもゆとり」が出来ると思います。

これから家作りを考える方は、この辺も考慮に入れると良いと思いますよ。

この「ゆとり」も人それぞれ感じ方は違うと思いますが

次回は、この「ゆとり（間）」の取り方をまとめたいと思います。